自動車オーナーであれば誰でも経験のある作業、それが「ワックスがけ」。
「カーワックスっていったい、何のためにあんなに苦労しているの?」
ふとそんなことを疑問に思ったことはありませんか?
今日は、そのワックスについての基本知識から、今まであまり語られなかった真実についてまでまとめて全てお話ししましょう。
全て読んでいただければ、実はワックスこそが全ての問題の根源であることがおわかり頂けるはずです。
ワックスをかける目的とは?
ワックスをかける目的にはこのようなことが挙げられます:
- 艶を出して見た目を良くしたい!
- 砂埃など外敵からボディを守りたい!
- ボディの傷を消して輝かせたい!
- 雨などの水を弾かせたい!
- 将来の下取り価格を高く保ちたい!
当然のことながら、あなたの車を美しく、そしてその価値を高く保ちたいのが目的でしょう。
ワックスの役割とは?
では、実際にはワックスはどのような役割を果たしているのでしょうか?
主にワックスの役目を書くとこうなります:
- 艶を出す。
- 塗装面の傷を隠す。
- 塗装面を保護する。
- 雨水を撥水する。
残念ながら、その効果はコーティング剤に対してはそう長くはありません。
全ては塗装面の上に乗ったワックス、すなわち油脂がもたらす「一時的な効果だけ」なのです。
ですから、現実的にワックスの役目を書き直すとこうなります:
- 一時的に艶を出す。
- 一時的に塗装面の傷を隠す。
- 一時的に塗装面を保護する。
- 一時的に雨水を撥水する。
「ワックス」と名前が付く以上どれだけ高いものを購入してもそれが事実なのです。
ワックスがけは重労働
そんな一時的な効果しか得られないにもかかわらず、ワックスは:
- 取り除くのに時間がかかる。
- 擦り取るのが非常に疲れる。
- 塗り直すのに時間がかかる。
- 塗り込むのが非常に疲れる。
といったように、常に大変な作業を必要とします。
その作業を少しでも楽にするために、わざわざワックス専用のツールを購入する方もすくなくありません。
もし、そのあなたの繰り返される重労働が、実は思ったものとは全く逆の効果をもたらすどころか、実は全ての問題の根源であると突然言われたらどう思われますか?
ワックスは問題の根源
そうです、ワックスは実は:
- 短期間で艶がなくなる原因。
- ボディを痛める原因。
- ボディの傷を更に増やす原因。
- 撥水の弊害をもたらす原因。
- 下取り価格を下げる原因。
となりうるのです。
これは、あなたが考えていた常識とは全く逆ではないですか?
実際に、既に上で説明した一般に考えられている「ワックスをかける目的」の結果とは全く逆の内容になっています。
「そんなの嘘でしょう?」
そう思われるのは当然です。
しかし、科学的に検証しながら、今までの常識を一つ一つひっくり返していけば、あなたも自分のクルマの現状と面と向かって向き合えるはずです。
では、それぞれのポイントについて詳しく見てみましょう。
1. ワックス=短期間で艶がなくなる原因?
一見ボディに艶が出て、作業の後に感動をもたらすワックスですが、実はその性質から実際の持続時間は短く、それ自体が艶をなくす原因となっているのです。
ワックスは油
ワックスは、その名の通り油脂成分が主に含まれるものです。すなわち一種の油です。
冒頭でも言いましたが、「ワックスを塗った状態」とは、実際にはそれ自身が硬化して塗装と一体化しているというわけでもなく、単に「油が一時的に塗装に乗っかっている状態」であるというのが事実です。
ワックスの特徴≒油の特徴
そして油というものは、このような特徴を持ちます:
- 空気に触れると酸化していく。
- 紫外線が当たると劣化、変色、樹脂化していく。
- 静電気を起こして埃を吸い寄せやすい。
- 劣化して埃を取り込みやすい。
すなわち、その油の特徴がそのままワックスの特徴にも当てはまるわけです。
塗った瞬間から劣化が始まる
ワックスにもこのマイナス点を補うべく長年工夫がされてきているのは当然ですが、基本的にあなたの車が一番美しいのはワックスがけが終わった瞬間で有り、その瞬間からその劣化も同時に始まっているということです。
すなわち、ワックス自体が時間の経過と共に艶をなくす原因となってしまっていると言う事です。これは、油脂の一種であるワックスを使う限り避けられない事実なのです。
2. ワックス=ボディの塗装を痛める原因?
すでに「ワックス≒油」が常に酸化していくことはお話ししました。
では、この言葉をご存じでしょうか?
「共酸化」
ほとんどの方はこの言葉を耳にしたことがないでしょう。
この共酸化とは、もともと酸化しにくいものであっても、酸化しやすい物質と隣接していると、それに影響されて共に本来よりも早く酸化してしまうと言う現象です。
塗装を巻き込んで酸化しようとするワックス
すなわち、この話をワックスに当てはめるとすると、ワックスが酸化するときにはボディの塗装も巻き込まれて酸化しやすくなると言うことです。
その証拠に、たとえばボディに突き刺さって鉄粉が錆びるときに、同時にその場所の周りの塗装に取れないシミが付いてしまうことがあります。
「錆びる=酸化」ですから、まさにこの場合における鉄粉と塗装が共酸化の例ですね。
劣化しながら汚れや埃を取り込んでいくワックス
更に、先ほどの油の特徴から3と4をもう一度ご覧下さい。
- 静電気を起こして埃を吸い寄せやすい。
- 劣化して埃を取り込みやすい。
当然この「埃」には鉄粉や汚れなど、酸化しやすい物質が含まれています。
ワックスは劣化すればするほどこれらの汚れをより取り込みやすくなりますから、様々なものを取り込みながらワックス自身とそこに隣接するものの酸化を加速していきます。
これで、油脂であるワックスがボディの塗装を守るどころか痛める原因になり得ると言う事がご理解いただけたかと思われます。
3. ワックス=ボディの傷を増やす原因?
冒頭にワックスの作業についての特徴を書きましたが、こちらももう一度よくご覧ください:
ワックスがけは:
- 取り除くのに時間がかかる。
- 擦り取るのが非常に疲れる。
- 塗り直すのに時間がかかる。
- 塗り込むのが非常に疲れる。
といった大変な作業であるということでした。
ワックスの作業に隠された重大な秘密
しかし、実はここに一つ今まで語られなかった大きな事実が隠されています。
ではその事実を含めて4つのポイントを書き直してみましょう:
- 時間をかけてボディを擦りながらワックスを取り除いている
- 力を入れてボディを擦りながらワックスを取り除いている
- 時間をかけてボディを擦りながらワックスを塗り込んでいる
- 力を入れてボディを擦りながらワックスを塗り込んでいる
そうです。実は、ワックスに関する全ての作業に「ボディを擦る」という動作が伴っているのです。
塗装面を擦る=塗装面の傷を増やす動作
では、その「ボディを擦る」という動作は塗装に対してどのような影響を与えているのでしょうか?
ずばり、「擦る」はそのまま「傷を付ける」行為です。
すなわち、普段あなたは「擦ることによってボディの塗装に傷を付けながらワックスをかけている」のです。
更に細かく言えば、ワックスを取り除く際も、ワックスを塗り直す際も、全ての工程に置いて自らの手によって常に傷を増やしていっているというわけです。
自分で傷を増やしていることに気づかない理由
では、なぜ多くの人がワックスを使い続けているのでしょうか?
それは、全ての傷をはっきりと意識できるのが、ワックスを落としてから再度塗り始めるまでの短い時間だけであり、その塗り直した満足感とその直後の艶があたかもその傷の事実をなかったことであるかのように錯覚させるからです。
自分の目で現実を確かめてみましょう
もし、今までにワックスがけを何十回、何百回と繰り返してこられたのであれば、次回はワックスを落とした時点からしばらくそのままにしておいて、一旦別の場所で休憩してからクルマにもどり、冷静にボディの塗装の状態を確かめてみてください。
そこであなたは、こんな現実に直面することになるのではないでしょうか?
さて、あなたのクルマは今どうなっていると思いますか?
4. ワックス=撥水効果が弊害をもたらしている?
自動車用品店を見て回っていると、撥水効果を謳うワックスやコーティング剤が数多く売られています。
そして、その効果を実感するがためにワックスをずっと使われてきた方もいらっしゃるでしょう。
撥水効果の目的は?
では、もう一度自分自身に聞いてみて下さい。
「撥水効果って、何のために必要なの?」
その質問には、こんな答えしか思い浮かばないのではないでしょうか?
- 水が玉みたいになって、ボディから転げ落ちやすいからキレイに乾きやすいのではと思う。
- 水を弾くから、汚れも弾いてキレイになりやすいのではと思う。
- 水を弾く姿が見ていて気持ち良い。
では、撥水効果は本当に「キレイに乾いて」、「キレイになりやすい」のでしょうか?
その質問にははっきりとした確信がないのではないでしょうか。
本当に水玉は善なのか?
では質問を変えましょう。
「雨が降った後、自動車のボディを見て一番醜いと感じるのはどんな状態でしょうか?」
そうです。ボディに残った雨の跡です。
では、「その雨の跡はどのような形で残っていますか?」
そうです。水玉状です。
通常、弾いて出来るだけ水玉にした方が、流れて飛んで行きやすいと思われがちでしょう。
垂直面や風の当たる前面のフロントガラスであればまだしも、通常は水玉になった方がボディ上に水が残りやすいのが現実です。
そしてその水玉は、簡単に空気中の汚れを取り込んでしまい、そしてその汚れが劣化ワックスと「共酸化」し、更にその下の塗装と「共酸化」し浸食し始めるには絶好な環境を作り上げます。
すなわち、ボディ表面に水が残れば残るほど、塗装にとってはマイナス要因としかならないのです。
これでも、まだあなたは撥水効果にプラスの効果があると言えますか?
5. ワックス=クルマの価値を下げる原因?
「日頃からクルマをキレイにしておいて、いざ売りたいという時には出来るだけ高い価格で売りたい。」
そんな気持ちで日々ワックスがけに励まれている方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ここまで読まれたあなたであればもうおわかりのはずです。
ワックスはあくまでも塗装面に一時的な艶をもたらし、一時的に塗装面に直接汚れが触れないように保護すものであり、その下に隠れるボディや塗装の実態とは全く別の話なのです。
更には放置すればするほど、その下の塗装やボディへのリスクは高まるばかりです。
そしてまた繰り返しますが、ワックスの施工にはかならず「擦る行為」が伴い、傷を増やす事実はあっても傷を減らしていく効果はありません。
これでも、本当にワックスはあなたの自動車の価値を高く保ってくれるものでしょうか?
ここまでくれば、この答えはもうご自分でおわかりのはずでしょう。
本当にワックスは危ないのか?
では、本当にワックスは危ないものなのでしょうか?
現代では自動車の塗料やその上にペイントされるクリアコートの技術も発達し、出来るだけボディや塗料の酸化を防ぐように進化してきています。
更に、ワックス自体も当然のことながらメーカーの努力によりその欠点を補うべく進化してきているでしょう。
ここまで書いた内容は、あくまでも中長期的に見た結果の話であり、ワックスが明日や明後日にすぐにもあなたの自動車に大きな被害をもたらすというものではありません。
しかし、ワックスがその名の通りワックスであり、それ自体が油脂の一種である以上、いくら性能や持続性が改良されようとも長期的にはその本質は変わらないのが事実です。
では、ここでクイズを出しましょう。
その答えは、
「○と×どちらもあり得る。」
です。
ワックスの効果が一時的なものである以上、塗装への浸食に関してはワックスの使用の有無が長期的な結果を変えることはありません。
ですから、ワックスを使っていてもそのままで放置すれば、この写真のようになってしまうリスクは存在すると言う事です。
全てのワックスが危ないのか?
では次に、
「本当に全てのワックスは危ないのか?」
という疑問がわくでしょう。
そしてそれに対する正しい答えは、
[s2If !is_user_logged_in()]
[/s2If][s2If is_user_logged_in()]「ワックスという名称が油脂であることを示しているため、名称がワックスである限り、放置時間の長さによってはそれら全てのワックスが危ないと言える。」[/s2If]
となります。
もし、上記の問題をすべて解決しているとすれば、それはもう油脂の特徴を一切備えない製品ですから、その時点で名称から「ワックス」という文字が消えているでしょう。
しかし、ここまでさんざん説明してきた被害から身を守る手段が全くないわけでもありません。
ワックスを使い続けながら問題を抑える対処法
「どうしても、ワックス派としてはこれからもずっと未来永劫ワックスを使い続けたい。」
「ワックスや道具を大量に買い込んでしまっているので、どうしてもワックスを使って対処したい。」
「とても大変な作業だが、ワックスが終わった後の快感がたまらない。」
そんなあなたは、以下のようなことを心がけることによって、ワックスが引き起こすであろう問題を最小限に抑えることができます:
[s2If !is_user_logged_in()]
[s2If is_user_logged_in()]
- ワックスを塗る際には、出来るだけ力を入れず擦らないようにする。
- ワックスを塗り始めてから拭き終わるまでの時間を最小限にして、出来るだけ砂塵を付着させないようにする。
- ワックスを取り除く際も、出来るだけ力を入れず擦らないようにする。
- 出来るだけ頻繁に洗車して、表面に汚れを付けないようにする。
- 出来るだけワックスが酸化して艶がなくなり始める前に塗り直す。
[/s2If]
ただし、それらのことを全て心がけていたとしても、「擦りながら塗る」行為を100%避ける方法が物理的に存在しないワックスでは、ここまで説明した問題全てを解決できないのが事実なのです。
すなわち、酸化による塗装への影響といった中長期の問題は防げても、ワックスを使い続ける以上は短期的にも発生する塗装面に傷を増やし続けるという問題は解決のしようがないということです。
そして、一旦ボディの塗装面に付いた無数の小さな傷を、ワックスを使い続けながらも取り除く方法は以下のたった2つです:
[s2If !is_user_logged_in()]
[s2If is_user_logged_in()]
- 塗装面を研磨すること
- 塗装し直すこと
そこで注意すべき点は、「研磨」も「擦る」どころか「削る行為」ですので、高度な技術が必要な上、施術の度に塗装面が毎回薄くなっていくリスクを伴います。
[/s2If]
また、再び上のワックスを使ってリスクを回避するための5つのポイントを読みかえしてみますと、実はこのように多くの矛盾を含んでいることが分かります:
[s2If !is_user_logged_in()]
[s2If is_user_logged_in()]
- 「出来るだけ擦らないように」せねばならないにもかかわらず、「出来るだけ洗って」、「出来るだけワックスを塗り直す」ことが必要となってしまう。
- 「出来るだけ擦らないように」せねばならないにもかかわらず、擦らなければワックスが落とせない。
- 「出来るだけ頻繁に洗車」せねばならないにもかかわらず、洗車をすればせっかくのワックスの艶や効果が落ちてしまう。
[/s2If]
ワックスを使い続ける以上、どうしてもこの矛盾と向き合っていかねばならないということです。
そして、向き合い続けなければならないのはその矛盾だけではありません。
「ワックスを一旦落とす」、「ワックスを塗り直す」という重労働がずっとこの先付きまとうことになるでしょう。
これでも、あなたはワックスを使い続けたいと思いますか?
ワックスの使用をやめる対処方法
ここまでで学んだ問題点を全て解決するものが存在するとすれば、きっとこんな特徴を備えているはずです:
- 一切擦ることなしに施工できる。
- 一切力を入れて疲れることなしに施工できる。
- 短い時間で施工できる。
- 短い時間で再施工できる。
- 一時的にではなく、長期的に艶が出せる。
- 一時的にではなく、長期的に塗装を保護してくれる。
- 水を弾かず、塗装面に水玉を作らない。
- 傷を増やすのではなく、傷を減らす方向に作用してくれる。
- それ自身は酸化もせず、塗装との共酸化もしない。
- それ自身も劣化、変色、樹脂化もしない。
そんな夢のような特徴ですが、実は自動車でそのような特徴を持ち合わせたパーツが一つありました。
普段、洗車の際にもボディの塗装ほどは気にはせず、簡単に洗えて、傷も付きにくく、本来は水を弾かず、酸化もしない。
もうおわかりですね?
そうです。窓ガラスがそれらの特徴のほとんどを備えているのです。
では、自動車のボディ全体を窓ガラスにすれば良いのでは?
そんな「ボディ全体をガラスにしてしまう」という発想から生まれたのが私たちのクリスタルガードなのです。
もし、この先まだ私たちのクリスタルガードについて興味を持って下さるのであれば、是非こちらの「クリスタルガード・ワン10の秘密」を引き続きお読み頂ければ幸いです。
また私たちは、あなたのカーライフをより快適なものにするお手伝いをするために、ワックスやクリスタルガード、その他洗車についてどんなことでも意見を交換できる場を数多く用意しております。
是非どれかに参加して、ご意見ご感想、ご質問を投げかけてみて下さい。このページの内容に関する質問も大歓迎です。
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